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2025/04/28 22:17

「この古着、デザインはすごく好きなんだけど… この値段って妥当なのかな?」

古着を探し始めたばかりの頃、誰もが一度はぶつかる壁ですよね。

新品と違って定価がないし、一つとして同じ状態のものはないから、値段の相場が分かりづらい! 

高すぎる値段で買ってしまうのも怖いし、逆に安すぎて品質に問題があるんじゃないかと不安になったり…。


でも、大丈夫! 古着の値段が決まるには、いくつかのポイントがあります。

そこを知れば、あなた自身で「この値段なら納得!」と思えるかどうかの判断基準を持つことができますよ。


今回は、古着初心者さんが自信を持って買い物を楽しめるように、

古着の適正価格を見抜くためのチェックリストをご紹介します。

メンズアイテムでもレディースアイテムでも、基本は同じなのでぜひ参考にしてくださいね!



なぜ古着の値段はバラバラなの? 新品との違いを知ろう

お店で売られている新品の洋服には、ブランドが決めた「定価」がありますよね。

セール時期以外は基本的に同じ値段で売られています。

でも、古着にはそれがありません。理由はシンプル。

  1. 一つ一つ状態が違う: 同じアイテムでも、使われ方や保管状態によって、シミや傷、色褪せなどが全く違います。状態が良いものほど価値が高くなります。
  2. 見つけるのが大変なものがある: 希少なブランド、特定の年代のもの、人気のデザインなどは、そもそも手に入れるのが難しいです。探すための労力やコストも価格に反映されます。
  3. 同じものが二つとない(ことが多い): 特にヴィンテージと呼ばれる古いものや一点物のリメイクなどは、文字通り世界に一つだけ。そのユニークさが価値になります。

これらの要因が複雑に絡み合って、古着の値段は決められているんです。

だからこそ、私たちはその「決め手」となるポイントを知る必要があるわけです。



ここをチェック! 古着の値段を決める「6つの要素」

さあ、いよいよ本題です。目の前の古着の値段が適正かどうか判断するために、以下の6つの要素をチェックしてみましょう。

1. 状態(コンディション)が最も重要!

これが一番分かりやすく、かつ最も値段に影響するポイントです。

  • チェックポイント:
    • 目立つシミや汚れはないか?
    • 生地に破れや穴はないか?
    • ボタン、ジッパー、スナップなどの付属は全て揃っているか、正常に機能するか?
    • 縫製がほつれていないか?
    • 襟元、袖口、裾などに擦り切れはないか?
    • 全体的な色褪せや生地のヘタり具合はどうか?

状態が良いものほど、値段は高くなる傾向にあります。

逆に、多少のダメージがあるものは安くなりますが、それが味になっていたり

自分で簡単にお直しできる程度なら「お買い得」になることも。

シミや汚れは、クリーニングで落ちる可能性もありますが、落ちない前提で考えた方が良いでしょう。

特にヴィンテージTシャツの小さな穴などは、それがデザインの一部として楽しまれることもあります。

どこまで許容できるかはあなた次第です。

2. ブランドや生産国、希少性

古着の世界にも「ブランド力」は存在します。

  • チェックポイント:
    • 有名なブランドか?(メゾンブランドから、古着好きに人気のワークブランド、スポーツブランドなど)
    • ヴィンテージ市場で価値が高いとされるブランドか?
    • 「Made in USA」や「Made in France」など、生産国はどこか?(特定の生産国に価値が見出されるアイテムもあります)
    • 限定品やコラボレーションアイテムなど、元々生産数の少ないものか?
    • デッドストック(新品のまま保管されていたもの)か?

名の知れたブランドや、ヴィンテージコレクターに人気のブランドは、やはり価格が高めです。

特に古い年代のもので状態が良い場合は、かなりの高値がつくことも。

ただし、ブランドを知らなくても、デザインや素材が気に入ればそれはあなたにとって価値のある服です。

ブランドだけにとらわれすぎず、自分の感性を信じることも大切です。

3. 年代とストーリー

「ヴィンテージ」と呼ばれるものは、ただ古いだけでなく、その時代の背景やデザインの特徴を持っています。

  • チェックポイント:
    • いつ頃の年代のものか?(タグやデザイン、素材などで判断できる場合があります)
    • 特定のカルチャーや歴史に関連するものか?
    • 本物のヴィンテージ(一般的に製造から20年以上~100年未満)か? それとも単なるユーズド(古着)か?

年代が古くなるほど、希少性が増し、価値が高くなる傾向があります。

特に50年代、60年代、70年代などの特徴的なデザインや素材を持つアイテムは人気が高いです。

お店によっては、年代やアイテムの背景にあるストーリーを教えてくれることもあります。

その物語に価値を感じるかどうかも、値段を判断する材料になりますね。

ただし、偽物も存在するので、信頼できるお店選びも重要です。

4. 素材と仕立ての良さ

良い素材や丁寧な作りの服は、古着になってもその価値を保ち続けます。

  • チェックポイント:
    • コットン、シルク、ウール、カシミヤなど、どんな素材が使われているか?
    • 生地の質感はどうか?(安っぽく見えないか、触り心地は良いか)
    • 縫製はしっかりしているか?
    • ボタンや裏地など、見えない部分の作りは丁寧か?

天然素材や高品質な素材が使われているもの、手仕事の跡が見られるような丁寧な仕立てのものは、

それだけでも価値があります。長く着られるかどうかの重要なポイントでもあります。

5. デザインとシルエット

流行は繰り返しますが、時代を超えて愛されるデザインや

今のトレンドに合ったシルエットの古着は人気が高いです。

  • チェックポイント:
    • デザインは個性的か、それともベーシックで着回しやすいか?
    • シルエットは今の自分の体型や好みに合っているか?
    • 珍しいディテール(襟、袖、ボタンなど)はあるか?

流行のデザインに近いものや、今のファッションに取り入れやすいシルエットの古着は、比較的高めの値段がついていることがあります。逆に、少し個性的すぎて着る人を選ぶようなデザインでも、それが好きな人にとっては大きな価値になります。

6. お店や販売方法

どこで買うかによっても、値段は変わってきます。

  • チェックポイント:
    • 実店舗か、オンラインストアか?
    • お店のコンセプトや品揃えは?(一点物のヴィンテージ専門店か、カジュアルな古着チェーンかなど)
    • ポップアップストアやフリマアプリなど、一時的な出店や個人間の取引か?

実店舗は家賃や人件費がかかるため、オンラインストアより少し高めになる傾向があります。

また、希少なヴィンテージを扱う専門店のプライシングは、一般的な古着店とは異なります。

フリマアプリなどは個人間のやり取りなので、掘り出し物が見つかる可能性がある一方で

状態の確認や真贋の見極めには注意が必要です。

最終判断! 「あなたにとって」その値段は適正?

上記の要素をチェックしたら、最後に考えてほしいのは「あなたにとって、その値段を出す価値があるか?」という点です。

  • その服を心から気に入っているか?
  • これから長く愛用できそうか?
  • その値段に、状態や希少性、デザインが見合っていると感じるか?
  • 購入後にかかる費用(クリーニング代、お直し代など)を考慮しても予算内か?

これらの問いに「YES」と答えられるなら、それはあなたにとって「適正価格」である可能性が高いです。

たとえ相場より少し高めだったとしても、その服との出会いや、他の人とかぶらない一点物であること

そして環境に優しい選択であることなど、値段だけでは測れない価値が古着にはあります。



まとめ:まずはたくさん見て、触って、相場感を養おう!

古着の値段を見抜くには、知識ももちろん大切ですが、一番の近道は「たくさんの古着を見て、触って、試着してみる」ことです。

色々な状態の服、色々なブランドや年代の服に触れるうちに、

「これくらいの状態ならこのくらいの値段かな」

「このブランドのこの年代のものはよく見かけるから、もう少し安く手に入るかも」

といった相場感が自然と身についてきます。

スマホで同じようなアイテムの値段を検索してみるのも良い練習になりますよ。

この記事でご紹介したチェックリストを参考に、ぜひ宝探し感覚で古着屋さん巡りを楽しんでみてください。

あなたにとって最高の1着が、きっと見つかるはずです!